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再使用試験 試験データ

ハードロックナットは異材を使わない材料で構成できますし再使用でも軸力を維持しますので繰り返し使用が可能です。
繰り返しテストで50回の繰り返しテストをした後のユンカー式試験の軸力変化の試験結果のグラフを示します。
51回目のユンカー式試験での実験結果(下図)から軸力に大きな変化がないことを確認できます。

試験条件

供試品

ボルト:M12×首下70 強度区分4.8、表面処理 三価クロメート
ナット:ハードロックナット 強度区分4 表面処理 三価クロメート

試験方法

  • (1)ハードロックナットを締結し、締付け試験を行います。
  • (2)ユンカー式試験を行いゆるみ止め性能を確認します。
  • (3)ユンカー式試験後、締付け試験を行います。
  • (4)8回着脱し、再度締付け試験を行います。
  • (5)(1)〜(4)を繰り返し、(2)の試験時点で51回繰り返し締め付けるまで行います。

締付け方法

凸ナットは降伏点70%を目標に締結します。
凹ナットは凸ナットと片側密着するまで締め付けました。

試験模式

試験模式

1回目締付け後のユンカー試験結果

1回目締付け後のユンカー試験結果

51回目締付け後のユンカー試験結果

51回目締付け後のユンカー試験結果

試験結果より

再使用について

このようにハードロックナットは、凹凸2種類の異なった機能を持ったナットを組み合わせているので、ボルトや凹凸のナットのねじ山を変形させることなく何度でもスムーズに着脱することができ、併せて非常に高いゆるみ止め機能を維持することができるということがこの試験でお分かりいただけたと思います。
ただし、今回はハードロックナットのゆるみ止め機能を理解いただく社内実験であり、実際の現場での様々な使用環境を想定しての実験ではないため、再使用する場合に関しては「再使用するにあたってよくある質問をご参照頂けますようお願い申し上げます。